和との融合

モダン住宅といえば、西洋の建築様式を取り入れた工法で作られたというイメージがある。
これは日本の成長期にそうした建設ラッシュが続いたことも影響している。
西洋の建築様式は産業革命以降、簡素に工業的に作られるようになった。
このため、直線的なデザインが施されているのが特徴的である。
西洋ではアールヌーボーやモダンといった芸術様式も生み出されるようになっていたので、その影響で工業的でありながらアールヌーボーの芸術性も多く取り入れられていた。
それに影響され、日本でも貴族の住宅はモダン住宅の様式で建設された。
アールヌーボー調の洋館が多く建設され、人々の西洋への憧れとそれに追いついていこうという上昇志向が重なったのである。

このため、モダン住宅といえばアールヌーボー調の凝った洋風のデザインというのがイメージにある。
しかし、こうした洋風のもの以外にも、モダン住宅はいろんな形式があるので、自分に合ったものを選ぶことができる。
モダン住宅にはシンプルモダンという建て方もある。
これはいわばミニマム芸術であり、極端に余計な装飾を取り外したものを指す。
外側の装飾は無く、キューブ型の白い正方形の形をしており、まるで美術館のような外観の住宅もある。
その他にも、和モダンといった、和風の住宅建設できる。
和モダンでは、和のテイストを取り入れてはいるがシンプルな作りを目指すことができる。
京都の町家では中庭が特徴的であるが、こうした日本家屋独特の住宅の作りも和モダン住宅では取り入れている。